効果的な目標を立てる2つの見方(定性と定量)

今回は、目標を立てる際の2つのポイントをお笑いに例えてみます。
何を言ってるんだと思われるかもしれませんね。
一旦、真面目なお話に移します。
目標を立てるのは得意でしょうか?
私は苦手でした。目標を立てようとしてもなんとなく漠然としてるんですよね。
そんな私が「目標って、こう立てれば良いんだ」と思ったお話です。
目標には定性と定量という考え方があり、ライティングにも役立っています。
この記事は次のような方に向いています。
- 目標を立てるのが苦手
- 目標を立てるものの、いまいち成果につながらない
- 「定性と定量って何?」
目次
2つの目標の違い
昔々、あるところに若手のお笑いコンビがいました。
2人は人気芸人を目指して、2つの目標を立てたのです。
2人が立てた、次の2つの目標にどのような違いがあるでしょうか?
- 面白いネタを考える
- 100人集める
意見が分かれると思います。
「ネタは質の話、100人は量の話」
「ネタは漫才の内容、100人は宣伝や営業など漫才以外の話も関係する」
「ネタは自分の力次第で決まるけど、100人は自分の力だけで決まらない」
このような意見が出るでしょうか。
今回の記事は「ネタは質の話、100人は量の話」に近いです。
目標には定性と定量がある

「ネタは質の話、100人は量の話」の違いを少し真面目な言葉でいうと、定性目標と定量目標と言います。
定性目標と定量目標の意味
それぞれの意味は次のとおりです。
- 定性目標:性質をもとに決める目標
- 定量目標:数や量をもとに決める目標
ここでは、ひとまず次の3点だけ押さえていただければと思います。
- 定性目標は数や量を計測できない
- 定量目標は数や量を計測できる
- 定量目標には数値が入っている
定量目標には数値が入っている(お笑いの例で確認)
もう一度、お笑いの例に戻ると
- 定性目標:面白いネタを考える
- 定量目標:100人集める
「100人集める」だけ数値が入っていますね。
(ここを読んでいる方の目標は定性目標でしょうか、定量目標でしょうか?)
「面白いオチ」は全員の意見がそろう? 主観の定性と客観の定量
定性と定量の違いについてもう少し詳しく見ていきます。
「面白いネタ」について質問です。
複数人が同じ漫才を見たとき、「ネタが面白いかどうか」で全員の答えは揃うでしょうか。
おそらく「面白かった!」って言う人と「俺はあんまり……」という人に分かれそうですよね。
面白いかどうかは人によって感覚や基準が違うので、分かれても不思議はありません。
このように定性目標は、主観が入りやすいという特徴があります。
一方で「100人集まったかどうか」は、数えれば全員が同じ答えになりますよね。
誰が見ても同じ結論になるので、定量目標は客観的と言われています。
ここまでを表にまとめると、次のとおりです。
| 定性目標 | 定量目標 | |
|---|---|---|
| 意味 | 性質をもとに決める目標 | 数や量をもとに決める目標 |
| 特徴(数値の有無) | 数値がない | 数値がある |
| 例 | 面白いネタを考える | 100人集める |
| 主観・客観 | 主観的 | 客観的 |
定性と定量の違いが見えてきましたでしょうか。
定性と定量の考え方は、目標を決める際の参考になります。
それぞれの特徴を知り、「この場面では定性(定量)目標が良い」と使い分ける、もしくは組み合わせるのがポイントです。
定量目標はビジネスで好まれやすい
定量目標のほうが、ビジネスで好まれやすい傾向があります。
白黒がはっきりつきやすく、評価もしやすいからです。
「ネタが面白かった」は先ほどお伝えしたとおり、人によって判断が変わります。
一方で「100人集める」という目標であれば
- 99人しか集まらなければ達成できなかった
- 100人集まれば目標を達成できた
このように、たった1人の違いでも白黒がはっきりつきます。
(99人でも「がんばったね」「次はいけるよ」と言えると、モチベーション維持につながるのですが余談なので今回は置いておきます)
また、客観的なので説得力も高いです。
「面白いコンビです」と「100人集められるコンビです」であれば、後者の方が客観的で説得力を持っているのが伝わりますでしょうか。
前者は「どんな風に面白いの?」と言いたくなりませんか?
後者は「100人集まるんだ」と伝わるのではないでしょうか。
このように定量目標は「基準がわかりやすく、評価しやすい」「客観的なので説得力がある」などの理由でビジネスの場面ではよく使われる傾向があります。
その定性目標。定量目標にできないか
目標は「なるべく早く完成させる」ではなく「3日以内に完成させる」と決めた方が具体的で良いと聞いたことはないでしょうか?
実はこれも定性目標と定量目標のお話なのです。
冒頭でお伝えしたとおり、私は目標を立てるのが苦手でしたが、「定量目標にできないか」と考えるのは、目標を具体的にする方法として有効だと感じています。
お笑いの例でいうと「面白いネタを考える」を「客席を3回以上わかせる」のように定量目標として考えることもできます。
目標がふわっとしている場合は「定量目標にできないか」と考えてみるとよいかもしれません。
定量目標をささえる定性目標
ここまでのお話では定量目標の方が優れているように見えそうですが、定量目標も万能ではありません。
表面的になりやすい面も持っています。
知り合いや道行く人に声をかけて、なんとか100人来てもらってもネタが面白くなければ、次はどうなるでしょうか。おそらく、1から集め直しですよね。
ネタが面白ければ、リピーターになってくれる方が出てきたり、他の人にも紹介したりしてくれるかもしません。
ネタが面白くなければ、客席が3回わくこともないでしょう。
このように定性目標が定量目標をささえていることは少なくありません。
ライティングにみる定性と定量
ここまでお笑いに例えてきましたが、冒頭では「ライティング」にも役立っているとお伝えしました。
簡単にではありますが、そのことについて触れます。
1点目は、ライティングにおいて「記事を100本書く」という定量目標だけでなく、「○○な人の役に立つ記事を書く」のような定性目標も重要だということです。
お笑いに面白いネタが必要なように、ライティングには記事の魅力や価値が必要です。
2点目は、記事を書く際に「定性に寄りすぎて、ふわっとしていないか」「定量だけで表面的になっていないか」を考えるようにしていることです。
記事の内容によっては、どちらかに寄ることも珍しくありません。
それでも頭の隅にあるだけで違います。
たとえば、タイトルに「2つの考え方」のように数字を入れることはできるのではないでしょうか。
この他にも、定性と定量の考え方を応用できる場面はありますので参考になれば幸いです。
まとめ
目標を決める考え方には「定性」と「定量」の2つの面があると紹介してきました。
まとめると、次の通りです。
- 定量は数や量を計測できて数値が入っている
- 定性は数や量を計測できない
- 定量は客観的で白黒がはっきりつきやすく、説得力がある
- 定性は主観的ですが、定量をささえることもある
- 定量と定性は、どちらが良いというものではなく両方の面で考えることが重要
定性と定量の考え方は「記事の内容が定量(定性)に寄りすぎていないか」のような形でも応用できます。
さまざまな場面で応用できますので、参考になれば幸いです。


