ライターになる前の私に贈りたい本7選【基礎編】

今回の記事では「ライターになる前の私に本を贈りたい本」を紹介します。
私は、期せずしてライターになったため、ライティング力に不安を抱いていました。
国語は比較的得意でしたが、出版物で書くとなるとプレッシャーを感じます。
可能であれば新聞社や出版社、編集プロダクションなどを経験するのが望ましいですが、その機会をもたないまま書く機会をいただいたため、なんとかして学ばなくてはいけませんでした。
多数出ている文章術の本の中には、本文の文法に疑問を抱くものもあります。
そのような紆余曲折の中から、今回は基礎となる本を選んでみました。
「文章なんて誰でも書ける」と思われる方もいるかもしれませんが、プロとして書くのは別物です。
「いまさら……?」「このレベルの本が必要なの?」と思われるものもあるかもしれません。
そのような目で見られる恥を忍んで紹介しています。
目次
語彙・表記
記者ハンドブック
ライター案件では、レギュレーションと呼ばれる規則が決まっており、当書は共同通信社のレギュレーションをまとめたものです。
たとえば、「なぜ」を漢字で書くか、平仮名で書くか迷った場合に使っています。
原則として、掲載される媒体のレギュレーションに従いますが、すべて網羅されているわけではないため、定義されていない箇所で迷った場合は、当書を参考にしています。
SNSで見かける「開いて(平仮名で)書くと良い言葉」「似ている漢字の使い分け」のような投稿で書かれている内容の多くは、当書で確認可能です。
他にも括弧や句読点、数字、日時などの表記に関する基礎知識も掲載されています。
用字用語ブック
『記者ハンドブック』の時事通信社版のような位置づけです。
『記者ハンドブック』ど『用字用語ブック』のどちらか一冊であれば、情報量が多く、媒体から指定されることも多い『記者ハンドブック』を選びます。
『記者ハンドブック』には掲載されていない内容も載っているため、私は併用しています。
国語辞典
わからない単語がある際、最近はインターネットで調べて済ませている方も多いのではないでしょうか。
しかし、紙の辞書も手元にあった方が良いと思います。
(国語辞典は元々手元にありましたが、どうしても外せないため選びました)
インターネットの用語解説で間違いを見つけたことは一度や二度ではありません。
昨今「誰でもwebライターになれる」の文言を見かけることが増えました。
インターネットで調べた単語は「誰でもwebライターになれると思った人」が書いたものかもしれないと考えると、紙の辞書が必要です。
知らず知らずのうちに間違って使っていることもあります。
たとえば「小春日和」には「春」の文字が入っていますが、春ではなく、初冬の温かい日に使う言葉です。
文章を書いていて不安や違和感を抱いた際は、国語辞典で調べるようにしています。
常用漢字の確認にも必要です。
広辞苑
国語辞典だけでは物足りない……そのような場合に欲しくなるのが広辞苑です。
収録語数の多さだけでなく、解説の詳しさ、関連情報の豊富さなどがA5~A6ほどのサイズの辞書とは段違いです。
部屋は狭くなりますが、引き換えに言葉の世界が広がります。
国語の基礎
くわしい中学国文法
「中学……?」とお気に障ったのであれば申し訳ありません。
「ら抜き言葉」「さ入り言葉」など、的確に解説できる方であれば不要だと思います。
一方で、義務教育で習った内容があいまいになっている方もいるのではないでしょうか。少なくとも私は不安でした。
「文法に自信がない」「品詞の記憶があいまい」「活用を習ったはずなのに」などの不安を抱えている場合は、義務教育の内容を復習するのがもっとも堅実です。
文章術に関する本が多数出ていますが、中には、肝心な解説文の文法に疑問を抱くものも少なくありません。
文法を復習しておくことで、本の目利きができるようになります。
中学校で使われている国語の教科書が理想ですが、中学校の教科書を3年分揃えるとなると抵抗があります。そこで、中学校3年間で学ぶ国語の文法がまとまった参考書を選びました。
目を通してみると、意外と忘れている、あいまいになっていた点があることに気が付きます。
誤用
毎日新聞・校閲グループのミスがなくなるすごい文章術
「高齢な人がすごい多い」のようなよくある間違いについて解説した本です。
当書で紹介されている、よくある間違いの多くは、これまで紹介してきた本で確認できます。
怖いのは「無意識のうちに間違えていること」です。
「確認しよう」と思うどころか、違和感すら覚えずに書いていることも少なくありません。
校閲記者の方には及ばないとしても、違和感に気付く勘所を養えます。
文章の読みやすさも特徴です。つっかかりのない、新聞記事のような本文そのものがお手本だと感じました。
誤字・脱字
校閲記者の目
よくあるミスの他、ミスを見逃さないチェック方法のコツについても紹介されています。
見直す際の参考になったのは言うまでもありません。
「このような目で原稿を見ているのか」と未知の観点を知ることができました。
誤字・脱字は少ないに越したことはありません。
あまりにも誤字・脱字が多すぎると評価が下がり、最悪の場合は仕事が来なくなります。
このようなことを書いておりますが、私はTwitterのプロフィール文で誤変換をしておりました。お恥ずかしい限りです。
「役立てられてないではないか」と言われてしまうかもしれませんが、私のような思いをしないための参考になると思います。
まとめ
今回は、ライターとして書くにあたって、読んでおきたい本、手元に置いておきたい本のうち、基礎的なものを紹介しました。
ライターとして書く文章は(一部を除いて)日常生活で書く文章とは要求されるレベルが違います。
表現力や構成力、論理性も大切ですが、基礎があってのものではないでしょうか。そのような思いで本を選びました。
多少なりとも参考になれば幸いです。


